2013.05.14更新

メンタルクリニックは、まだまだ敷居が高いようです。
「受診するのに勇気が要った」という話を患者様からしばしばお伺いします。
そのような状況ですから、こじれる前に、少しでも早く受診していただければと思い、「相談はお気軽に」とお伝えしたいのです。
「こんなことで受診していいのかしら?」なんて無駄に悩むよりは、早く受診して、
「病気でないならそれでいい」し、「病気なら治療すればいいだけ」の話です。
病気でない場合でも、当院でできるアドバイスはさせていただいています。
治療が必要な場合でも、患者様が治療方針や治療内容に疑問や不安があって、
治療をした方がいいのか迷うなら、それも正直に話していただいて、
強引に治療を勧めすようなことはいたしません。
しかし、いったん治療を始めるとなったら、患者様にも真剣に受けていただきたいと思います。
正当な理由もなく医師の指示通りに服薬しない方や、
ちょっと良くなったからと通院や服薬を自己判断で中断してしまう方がいらっしゃいます。
ちょっとした適応障害で、
たまたまストレスの原因が片付いて調子が回復した場合などは自己中断しても構わないでしょうが、
うつ病やパニック障害など慢性的な疾患である場合は、
こちらがリスクを説明しておいても勝手に中断してしまう方がいらっしゃるのは困りものです。
再発して苦しむのはご本人なのですから。治療のために良かれと思って、
こちらが真剣にしているアドバイスは、聞き流さずに実行するように努力して欲しいと思います。
治療を開始した後で、来るたびに不調を訴えながら、一方、治療上の指示(患者様各人に応じて、例えば、休養する・アルコールを止める・生活リズムを整える・適度な運動をする・リラクゼーションの技法を練習する・思考行動記録をつける・行動療法の課題をまじめにこなす、など)を守らない患者様に対しては、「何をしに来ているのですか?」と言いたくなります。
自分の問題にきちんと向き合うためには、ときに、耳に気持ちよくないアドバイスを必要とする場合もあります。「自分が聞きたい事を医者に言ってもらいたいだけの患者様」や「治療は医者や薬が与えてくれるものと思っている患者様」は、残念ですが当院向きではありません。良くなるためには患者様自身の正しい努力が不可欠です。

適応障害やうつ病の診療、カウンセリングは日本橋メンタルクリニックへ(東京都中央区/精神科/心療内科)

投稿者: 日本橋メンタルクリニック

TEL:03-3243-2772
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