2018.10.22更新

気分が落ち込んで、気力が低下し、興味や関心がいつもほど湧かなくなる。

このような状態を「うつ状態」と言います。うつ状態は良く見られる病状ですが、必ずしもうつ病によるものとは限りません。

適応障害というストレス反応でも、うつ病と紛らわしいうつ状態を呈することはよくあります。

また、双極性障害と言って、気分や活動性が上下する疾患でも、気分が下方向に振れた時はうつ状態を呈します。

その他、社交不安症、強迫症、パニック症などでも、様々な理由でうつ状態に陥ることがあります。

メンタル不調の診断は、問診が頼りな訳ですが、やはり問診だけでは鑑別が難しい場合があります。

特に、近年、稀だと考えられてきた双極性障害が、実はかなり多いことが分かってきて、うつ病との鑑別が問題になること増えています。

うつ病と双極性障害では、治療に使う薬が異なるため、きちんと鑑別しないと治療上支障があるのです。

当院では、丁寧に問診して診断することを第一としていますが、鑑別が難しい方には光トポグラフィー検査を受けることをお勧めしています。

光トポグラフィーはうつ状態の原因について、ある程度(7割程度の正確さと言われています)の客観的な情報を与えてくれます。

光トポグラフィー検査は数年前から保険診療で行えるようになっています。

ただ、ちょっと高価な機械なため、当院では所有できず、検査をやってくださる他の医療機関に依頼して測定してもらっています。

投稿者: 日本橋メンタルクリニック

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