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心の病
うつ病
気分が沈み、やる気がでない。食欲がなく、眠れない。疲れやすい。集中力・持続力が落ちた。新聞やテレビを観ても頭に入らない。何をするのも億劫。焦ってばかり。
パニック障害
発作性に起こる動悸、息苦しさ、冷や汗、強い不安感のため、電車に乗るのがつらい。
強迫性障害
同じことを何度も確認してしまう。不潔恐怖。不吉なことを繰り返し考えてしまう。
社会不安障害
人と接するときに不安が強く、手が震えたり、赤面したり、どもってしまう。恥をかくことを異常に怖れてしまう。

適応障害
はっきりしたストレスが
原因で起こる抑うつや不安などの症状。うつ病との鑑別が難しい場合があります。

過敏性腸症候群
緊張すると腹痛、下痢が起こる。トイレのないところに行けない。

身体表現性障害
原因不明の体の症状〜検査しても異常がない。症状に注目すると悪化する。自分の感情を表現することが苦手な人に多い。


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心の病【強迫性障害】

◆同じことを何度も確認してしまう。
◆不潔恐怖。
◆不吉なことを繰り返し考えてしまう。


 

わかっちゃいるけど止められない?

誰でも、家を出るときに鍵を閉めたかな?と不安になって、確認のため途中で引き返したという経験がありますよね。まあ、大抵はちゃんと鍵は掛かっていて「なあんだ、心配して損した」となって終わりです。これが普通の人。しかし、強迫性障害患者の場合は違います。確認したことに自信がもてなくなって、何回も確認を繰り返します。ひどいときは何十回と・・・。こうなると、出かけることも容易でなくなるし、何より確認作業で患者も疲弊してしまいます。
このとき、「鍵が掛かってないかもしれない」という考えを強迫観念と言い、何度も確認する行為を強迫行為と言います。強迫とは脅すという意味の脅迫ではなく、「強く迫ってくる」という意味です。患者は強迫観念によって起こされる不安を何とかしようとして強迫行為をするのですが、それで不安は治まらずさらに確認したくなって強迫行為がエスカレートするのです。強迫には実にさまざまなものがあります。「体が汚れてしまったのでは」という不潔恐怖(強迫観念)から一日に何度も着替えたり、手を洗ったり、入浴に時間がかかったりする洗浄強迫(強迫行為)が見られたり、「何か罰当たりな(間違った)考えをしてしまったのではないか」という不安(強迫観念)から「頭の中で記憶を何度も確認する」という、実際の行動を伴わない確認行為(強迫行為)も見られます。
患者も落ち着いているときは、「何度も確認するのは意味がない」と分かっていますが、実際に強迫観念が強くなっているときは、「それでも、万が一鍵が掛かっていなかったら」と考えて、強迫観念に抵抗することが難しいのです。
それで、「わかっちゃいるけど止められない」となる訳です。

強迫性障害の治療は、薬物療法と行動療法が主です。
薬物療法としては、セロトニンという神経伝達物質を調節する薬が使われます。抗うつ薬として昔から使われていたクロミプラミンと、比較的新しい薬であるSSRIで、フルボキサミンやパロキセチンといった薬が有効です。強迫性障害では、うつ病よりも多量の薬を必要とすることがあります。クロミプラミンの効果は強いですが、古いタイプの抗うつ薬に共通して見られる口渇・便秘・立ちくらみなどの副作用が強く出てしまうことがあり、十分量まで増やしにくいことがあります。SSRIはのみ始めの吐き気、眠気などの副作用がありますが、比較的のみやすい薬です。どの薬物にも即効性はなく、十分量を十分な期間服用して効果を判定する必要があります。
行動療法の中心は暴露反応妨害法といい、強迫観念が惹起されるような刺激に暴露して、しかも、強迫行為を行わないようにするというものです。要するに、不潔恐怖なら汚いと思うものに触れてもらい(暴露)、しかも手洗いをしない(反応妨害)よう工夫をするのです。「わかっちゃいるけど止められない」のに「止められる」ようにするわけですから、患者さんは大変です。治療者との信頼関係や患者さん自身のヤル気が必要ですし、いろいろな工夫をするところに専門性があります。まず、患者さんにご自分の病気についてよく知ってもらうこと、なぜ暴露反応妨害が必要なのかを理解してもらうこと、ターゲットとなる症状を明確にすること、反応妨害のための様々な工夫をすることが大切です。
薬物療法と行動療法をうまく組み合わせると治療効果がもっとも上がるようです。

 
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