2015.11.18更新

アルコールは脳に作用する薬物です。人類は長い間、酒による「酔い」を楽しんできました。一方で、アルコールは使い方によっては健康を害する「毒」にもなります。酒造メーカーは売るために、アルコールの害にはスポットを当てませんし、一般の人はアルコールの害について学ぶ機会を与えられず、よく知らないまま飲酒を続けているのが日本の現状でしょう。

 

アルコールの害について分かっていることは以下の通りです。

①睡眠に与える影響:寝つきを良くする作用がありますが、耐性(クセになる)がつきやすく、睡眠の質を浅くし、睡眠時間を短縮します。

 

② しらふの時の不安・緊張を高める:アルコールは酔いの時は不安や緊張を軽減させる働きがありますが、リバウンドが大きいため、しらふの時は逆に不安緊張が高まります。

 

③ 長期的には抑うつ惹起作用がある:要するに、長く続けていると、気分が落ち込みやすくなるということです。

 

④さらに長期的には認知症を引き起こす:認知症の症状が出る前から、CTなどで確認すると脳の前頭葉と側頭葉の体積が減少していることが分かります。最終的には記憶力が著しく低下した状態になります。

もちろん、少しでも飲酒したら上記のような症状が出てしまう訳ではありません。

 

適度な飲み方というのは当然あるはずです。週2回連続して飲まない日を作ること、習慣的に飲む量は日本酒換算で2合以下にすることなどが、ぎりぎりの条件のようです。すでに、不安・緊張・不眠などの症状が一つでも起こっていれば、アルコールが脳に有害な影響を与えている可能性があります。

パニック障害、社交不安障害、うつ病、強迫性障害、双極性障害などの治療では、アルコールは改善を妨げる大きな要因になります。治療を受ける人は禁酒が原則です。

投稿者: 日本橋メンタルクリニック

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